謄写印刷発祥五十五周年記念孔版文化展

昭和23年9月10日から19日まで、東京の新宿伊勢丹で開催。東京在住の一流孔版技術家がこぞって準備に参加し、この人たちは多くが文筆家でもあったため、当時としてはかなりの記録が残され、それらに基づいて『軽印刷全史』(1989年、日本軽印刷工業会)に経過がまとめられている。
写真は会場風景。 カウンター内の柱右手でこちらを向いているのが、 この催しを発案した金森宗芳氏(のち全日本謄写印刷業連盟会長)。 準備は業界人がボランティアで手がけたが、実費は金森氏が負担し、後日その穴埋めのため関係者10氏の共著で『謄写印刷十講』を作って、金森氏の三響社から出版した。入門者向けの好著として評価が高く、のちに活版で増刷された。
「昭和堂月報の時代」
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