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Q&A目次


《Machintosh関係》

Part1:トラブル対策マニュアル

発生頻度が比較的高いトラブルを選び、その解決手順をまとめた。トラブルが起った 際には、1から順番に作業してみてほしい。各項目の具体的な作業内容は、異なるトラ ブルで共通することが多いので、Part2で個別に解説してある。そちらを参照しながら役 立ててほしい。

A.システムエラーやフリーズが起こるようになった

A−1 特定のアプリケーションや操作でシステムエラーやフリーズが発生

1.システム機能拡張のコンフリクト(衝突)を解消する

2.アプリケーションのメモリー割り当てを増やす

3.アプリケーションを再インストールする

4.修理に出す(マック本体の故障)

5.例外:メモリーを増設する(極端に少ない場合)

エラーの出るアプリケーションが、使用環境に対応しているかどうかを調べるのが一 番最初。大丈夫なら、そのアプリケーションと相性の悪いシステム機能拡張がないかど うか、順番に外して調べる。それでも解消しないなら、アプリケーションのメモリー割 り当てを増やしたり、アプリを再インストールする。それでもダメなら、修理に出すし かない。特定の操作でエラーが出る場合は、全体的なメモリー不足も考えられる。本体 に搭載しているメモリーが少ない場合は、増設すると直ることもある。

A−2 システムエラーやフリーズが起こるが再現性がない

1.システム機能拡張のコンフリクトを解消する

2.ウイルス感染を検査する

3.Personal Diagnostics(アップル純正の診断ソフト)などでマック本体を診断

4.修理に出す(マック本体の故障)

5.例外:メモリーを増設する(極端に少ない場合)

このエラーの2大原因としては漢字Talkのバグと、システム機能拡張のコンフリクト が考えられる。前者の場合は、最新版やアップデーターで対応する。後者の場合は、シ ステム機能拡張を順番に外して解消する。ほとんどのシステム機能拡張を外しても直ら ないなら、ウイルス感染に加えて、マック本体が正常かどうかを調べる。メモリーが極 端に少ない場合に限っては、メモリー不足でエラーが発生し、全般に起こっているよう に見える。故障なしと診断されたら、メモリ増設を試す手もある。また、ハードディス クの空き容量を増やすなど、快適に使うための条件を整えてみる。すべて失敗したら、 マック本体の故障や初期出荷の不良などが考えられるので、修理に出す。

B.フロッピー、ハードディスク、CD-ROMの調子がおかしい

B−1 MOや2台目のハードディスクがデスクトップに現れない

1.SCSI接続を見直す

2.ドライバーの更新を試す

3.ディスクの初期化

4.修理に出す(ドライブの故障)

デスクトップに現れない(マウントしない)原因としては、SISI接続不調の可能性が 最も高いのでまずはチェック。ハードディスクの場合はドライバーの更新を試みて、ダ メな場合は初期化する。これでも直らないと、修理に出すしかない。なお、リムーバブ ル型の場合は、複数の媒体を試してみて、特定の媒体が壊れていないかどうかを確認す る。

B−2 ハードディスクの読み書きエラーが起こる

1.SCSI接続を見直す

2.ハードディスク上のディレクトリー検査と修復

3.ディスクの初期化

4.修理に出す(ドライブの故障)

ハードディスクの一部が壊れるよりも、SCSI接続が不安定な場合が多い。SCSI接続を 見直してもダメなら、「Norton Utilities」などでディレクトリーやメディアの検査を試す。 メディア不良が出ても、本当に不良とは限らない。ハードディスク以外のSCSI機器を外 してもエラーが出るか、念のために確かめる。また、別なマシンに接続して確かめるの も効果がある。最後はハードディスクの初期化で、それでもダメなら修理に出す。

B−3 CD-ROMで読み書きエラーが発生

1.CD-ROMドライブの清掃

2.CD-ROMの清掃(特定のCD-ROMで発生するなら)

3.SCSI接続を見直す(外付けCD-ROMドライブの場合)

4.修理に出す(CD-ROMドライブの故障)

どのCD-ROMでも起こるなら、クリーニング用のキットを使って、まずCD-ROMドラ イブを清掃してみる。特定のCD-ROMで発生する場合は、CD-ROM側をクリーニングす る。清掃しても直らないときは、ドライブの故障が考えられるので、修理に出す。

B−4 フロッピーの読み書きエラーが起こる

1.フロッピードライブの清掃

2.修理に出す(ドライブの故障)

フロッピーが全く読めないとか、多くのフロッピーで読み書き時にエラーが発生する なら、ドライブ側に問題がある可能性が高い。クリーニングディスクを使ってドライブ を掃除して直らなければ、修理に出すしかない。特定のフロッピーでのみ発生するなら、 そのフロッピーが劣化していることが原因と思われる。読めるデータだけハードディス クにコピーし、フロッピーは捨てる。

B−5 DOSのフロッピーやMOがマウントできない

1.「PC Exchange」のインストールを確認

3.SCSI接続を見直す(MOやHDの場合)

4.「PC Exchange」の制限を確認

DOSのフロッピーを読むためには、コントロールパネルの「PC Exchange」が必要だ。それがインストールしてあり、「機能拡張マネージャー」でオフしてないかを確認する。 MOなどSCSI機器では、SCSIの接続を見直す。それでもマウントできないなら、「PC Exchange」の制限に引っかかっていないかを確かめる。たとえば、1GB以上のハード ディスクや、1.2MBフォーマット(PC-9800用)などの特殊形式のフロッピーには対応し ていない。

C.ネットワークの調子がおかしい

C−1 共有フォルダーが見つからない

1.コントロールパネルの「ネットワーク」を確認

2.ネットワークの接続を確認する

3.ネットワーク関連のシステム機能拡張を調べる

4.漢字Talkの再インストール

ファイル共有機能で公開したフォルダがみつからない場合は、まずコントロールパネ ルの「ネットワーク」で適切な方式(EthernetかLocalTalk)が選ばれているかを確かめ る。マックの起動時にHUBの電源が入っていないと、EthernetがLocalTalkに切り替わる からだ。それが適切なら、ネットワークの接続を確認する。公開している側とマウント する側に加え、途中にあるマシンでもケーブルの接続状況を調べて、断線箇所を直す。も し「ネットワーク」が開けないときは、「セレクタ」でAppleTalkをオフにしている可能 性が高い。あとは、ネットワーク関連のシステム機能拡張がきちんと入っているかどう かを調べ、不足しているときは漢字Talkをインストールし直す。

C−2 サーバーにファイルをコピーする途中でフリーズする

1.システム関連のアップデーターをインストール

2.メモリー不足が原因かを調べる

この種のエラーは、ネットワーク関連のソフトに関係している。ファイル共有は漢字 Talkの標準機能なので、途中でフリーズするのはシステム側のバグの可能性が高い。アッ プデートファイルを入手してインストールする。可能性は低いが、メモリー不足が原因 のこともある。空きメモリの十分に残した状態で、エラーが出るかどうかを確認する。

*フリーズとは、マウスカーソルを含め、画面が止ったままになり全く操作できない状 態のこと。

D.マックが起動しなくなったら

D−1 起動中にシステムエラーが起こったりフリーズする

1.Shiftキーを押しながら起動する

2.システム機能拡張のコンフリクトを解消する

2.SCSI接続を見直す

3.別のディスクから起動する

4.漢字Talkの重要ファイルを入れ替える

5.漢字Talkの再インストール

新しいソフトをインストールした後で、起動中にシステムエラーやフリーズすること がある。これは、システム機能拡張のコンフリクトの可能性か高い。まずShiftキーを押 しながら強制的に起動する。うまく起動できた場合は、システム機能拡張が原因なので、 順番に外しながら原因のファイルを見付ける。Siftキーを押しても起動できない場合は、 まずSCSI接続を見直す。ダメなら、CD-ROMやMOから起動して、壊れている漢字Talk の重要ファイルを入れ替える。それが失敗したら、漢字Talkを再インストールするしか ない。

D−2 フロッピーのアイコンに「?」マークが点滅している

1.SCSI接続を見直す

2.CD-ROMや他のディスクから起動する

3.ハードディスクドライバーの更新を試す

4.「Noron Utilities」などでデータの読み出しを試みる

5.ハードディスクの初期化

6.漢字Talkの再インストール

7.修理に出す(ハードディスクの故障)

「?」マークが点滅し、マックが起動しなくなった。こんな時は、まずSCSIの接続を 確認する。それでも直らないときは、CD-ROMやフロッピーからの起動を試みる。起動 できないときは、ハード的な故障が考えられる。起動できたらハードディスクに原因が あるので、初期化ソフトでドライバーの更新を試みる。これで動き出すこともあるが、ダ メならハードディスクを初期化するしかない。データを復活させたい場合は、Norton Utilitiesなどで読めるかどうかを試してみる。マウントできなくても、一部のデータを読 めることがあるからだ。読めたデータを保存するために、他の記憶装置を用意する。保 存し終わったら、ハードディスクを初期化して漢字Talkをインストール。初期化できな い場合は、ハードディスクの故障の可能性が高く(まれにマック本体のこともある)、修 理に出すしかない。

D−3 不安な音とともにSadMacが現れた

1.SCSI接続を見直す

2.RAMを付け替える(慣れた人だけ)

3.修理に出す

SadMac(サッドマック)は、起動時のハードウェア検査でエラーが発見されたときに 出る。本当に壊れていなくても、ケーブルなどSCSI接続の状態が悪いと出やすい。SCSI 接続を見直して、正常かどうかを確認する。それでも起動しない場合は、修理に出すし かない。RAMの読み書きエラーも考えられるので、もし自分で中を開けられるのなら、 SlMMがきちんと設置してあるか調べる。


Part2:代表的な対処方法

見かけ上のトラブル現象は違っても、対処方法は同じケースもある。ここでは使う頻 度の高い調査&対処方法を挙げてみた。どれを実行すればよいのか、Part1の手順を参考 にしてほしい。

●漢字Talkアプリに関する対処方法

PRAMをクリアする

マック本体には、電源を切っても消えないメモリーがあり、起動するディスクのSCSI 番号や日付などを保存している。これがPRAM(ピーラム)と呼ばれるもので、値が変 になるとトラブルを引き起こす。漢字Talk7以降のクリア方法は、マックを起動すると きにOptionキーとCommandキーとPキーとRキーの4つを同時に押す。起動音を3回以 上鳴らしたら、手を離す。この操作を実行すると、一部情報が消えてしまうので、起動 後にクリアされた項目を設定し直す必要がある。クリアされる項目は、漢字Talkのバー ジョンによって少しずつ異なる。再起動後、念のために以下の項目を調べ必要に応じて 設定し直す。

日付&時刻      コントロールパネル「日付&時刻」

起動に用いるディスク コントロールパネル「起動ディスク」

自分がいる場所    コントロールパネル「世界地図」

表示色数       コントロールパネル「モニタ」

デスクトップパターン コントロールパネル「デスクトップパターン」

機能拡張のコンフリクトを解消する

システム機能拡張ファイルやコントロールパネルの中には、一緒に使用するとシステ ムエラーを引き起こす組み合わせがある。これが「コンフリクト」と呼ばれる現象であ る。この場合は、どちらかを外すことで、正常な状態に戻せる。どれとどれが悪い組み 合わせかは、エラーが発生した後で外してみることでしか判断できない。一般的には、エ ラーが起こり始めたときに追加したシステム機能拡張が怪しいので、それを一番最初に 外してみる。機能拡張やコントロールパネルを外すには、「機能拡張マネージャ」でオフ にする方法が簡単。

デスクトップの再構築

ハードディスクやフロッピーディスクにファイルの保存、消去を何度も繰り返してい ると、書類のアイコンが白い書類のアイコンに変わってしまうことがある。これらは、 ファイルのクリエータ名やファイルタイプなどの情報を管理しているDesktopという見え ないファイルが更新されないことが原因で起こるもので、ファイル自体には、異常はな い。このような場合は、Desktopファイルを作り直す。

ハードディスクのDesktopファイルを作り直すには、Macを起動させるときにCommand キーとOptionキーを同時に押し続け、「ディスク“○○○”上のデスクトップファイルを 作り直してもよろしいですか? 情報ウィンドウ内のコメントは無くなります」という メッセージが表示されたら「OK」ボタンをクリックする。これでDesktopが再構築され る。フロッピーディスクのDesktopファイルを作り直すには、フロッピーディスクをディ スクドライブに挿入するときにCommandキーとOptionキーを同時に押し続ける。後の作 業は、ハードディスクの場合と同様。

長期間使っていると、Desktopファイルは肥大化したり、ダメージを受けたりすること があるので、このような問題がなくてもときどき再構築するとよい。

漢字漢字Talkのインストール

システムエラーやフリーズが発生すると、漢字Talk関係の重要ファイルを破壊するこ とがある。それがトラブルの原因なら、漢字Talkを再インストールすることで解消でき る。起動中のハードディスクにはインストールできないので、CD-ROMやフロッピーか ら起動してインストールすること。

システムの新規インストール

漢字Talk7.5の場合、既にシステムがインストールされているドライブに新規で漢字 Talk7.5をインストールしたい場合、通常では現在のシステムフォルダに上書きすること になるが、漢字Talk7.5のインストーラーを起動したらCommandキーとShiftキー、Kキー を同時に押すとインストール形態を選択することが出来る。ここで「新規にシステムフォ ルダをインストール」を選択してインストールを開始すると、現在のシステムフォルダ に上書きされずに新たにシステムフォルダを作成することができる。

漢字Talkの重要ファイルの入れ替え

漢字Talk全体を入れ替える作業はけっこう大変なので、壊れる可能性の高いファイル を別に保存しておき、必要なときに入れ替える。対象となるファイルは、System,Finder, WorldScriptU、丸漢サポートなど。

ネットワークの接続を確認

ネットワークが正しく接続されているかどうかは、ソフトを用いて調べたほうが手っ 取り早い。シェアウェアの「Trawl」などを用いて、どれとどれは互いに見えるのかを確 認する。複数のマシンで調べた結果を合わせると、接続していない個所が紋られてくる ので、ケーブルやコネクターを接続し直す。

ウイルス感染の検査と修復

悪性のウイルスに感染すると、システムエラーが発生したり、大切なファイルが消え たりする。どんな現象になるかは、ウイルスの種類によって異なる。「Disinfectant」など のツールを用いて感染を検査するとともに、感染していたら除去する。フロッピーやMO にも感染している可能性が高いので、それらも検査と除去を試すことが大切。

Personal Diagnosticsで診断

マック本体のハード上の故障がないかは、アップル純正の市販ソフト「Apple Personal Diagnostics日本語版」で調べられる。ロジックボードやRAM、ハードディスクやフロッ
ピーなどが対象で、基本的な動作を確認する。ただし、PCIマックには対応していないの で注意。

アプリケーションの再インストール

アプリケーションの破壊が原因のトラブルでは、再インストールすることで解消でき る。初期設定ファイルの不良が原因のこともあるので、初期設定ファイルを削除してか らインストールすることが望ましい。初期設定ファイルは、システムフォルダの中の「初 期設定」フォルダにある。該当するアプリケーション名がファイル名に含まれているこ とが多いので、判別できる。

アプリケーションのメモリー割り当てを増やす

アプリケーションのメモリーが不足すると、システムエラーやフリーズを引き起こし やすい。アプリケーションが使用するメモリーサイズの変更は、Finder上の「情報を見 る」で表示させた「使用サイズ」で設定する。

最悪のケースには初期化と総入れ替え

定石を使っても問題が解消しないことがある。予想外の原因には定石が使えないから だ。こんなケースでは、基本的には修理に出すしかない。しかし、本当に解決できない かトコトン確かめたい人もいるだろう。そこで、最悪のケースでの手順も考えてみた。 ハードディスクの初期化や漢字Talkの再インストールをし、真っさらな状態へ戻す手順 だ。ディスクを初期化するため、忘れずにデータのバックアップを実行する。これでダ メなら、修理に出す決心が付くだろう。以下手順を示しておく。

1)PRAMのクリア

2)SCSI接続を見直す(念のために再び)

3)ハードディスク上の重要データをバックアップ

4)ハードディスクの初期化

5)漢字Talkの再インストール

6)アプリケーションやユーティリティーのインストール

7)バックアップした書類ファイルのインストール

8)ウイルス感染を検査する。

●知っておくと便利な起動方法

トラブル発生時には、正常な起動方法では前に進まない状況もある、いろいろな状況 を打開するためには、何種類かの特別な起動方法を知っておくと役立つ。状況に応じて 使い分けよう。ただし一部の操作は機種に依存しているので、注意してほしい。

強制的に再起動するキー操作

マックがフリーズした場合は、本体のリセットキーを押して再起動する。リセットキー が付いていない一部の機種では、commandキーとctrlキーとパワーオンキーを一緒に押す と、強制的に再起動できる。

強制的に電源をオフする

マック本体の背面にある電源スイッチ(一部の機種では前面にある)を押すと、強制 的に電源が切れる。

機能拡張をインストールせずに起動する

漢字Talk7以降では、起動時にshiftキーを押していると、画面上に「機能拡張はインス トールされません」と表示し、システム機能拡張を読み込まずに起動する。日本語の表 示機能もシステム機能拡張の1つなので、画面も文字化けした状態になるが、とりあえ ず起動だけはできる。表示をアイコン表示にして、アイコンを見ながら、エラーの原因 となったシステム機能拡張を外して再起動する。起動中にシステムエラーが出る状況で 用いる。

強制的にCD-ROMから起動する

起動時にCキーを押していると、CD-ROMから起動できる。コントロールパネルの「起 動ディスク」から切り換えられない状況で用いる。

強制的に内蔵バードディスク以外から起動する

複数のSCSI機器を接続している場合、起動時にcommandキーとoptionキーとshiftキー とdeleteキーの4つを押すことで、外付けのディスクから起動できる。コントロールパネ ルの「起動ディスク」では切り換えられない状況で用いる。逆に、強制的に内蔵ハード ディスクから起動するときは、外付けハードディスクの電源を切ったまま(ケーブルな どは接続した状態)起動する。それから外付けハードディスクの電源を入れ、フリーウェ アの「SCSI Probe」などでマウントする。

起動時にフロッピーをイジェクトする

起動時にマウスボタンを押していると、フロッピーをイジェクトする。フロッピーか ら起動中にシステムエラーが発生したとき用いる。

強制的に特定のアプリケーションを終了させる

漢字Talk7以降では、commandキーとoptionキーとescキーを一緒に押すと、アプリケー ションを強制終了するための表示が出て、アプリを終了できる。ただし、この状態は危 ないので、すぐに他のアプリケーションの書類を保存し、マックを再起動したほうがよ い。フリーズではなく、アプリケーションがループした(マウスカーソルは動くが、ソ フトの反応がない)状態で用いる。

●ハードディスクなどSCSI機器に関する対処方法

SCSI接続を見直す

コネクターがうまくささっていなかったり粗悪なケーブルを使っているなど、SCSIの 接続状態が悪いとトラブルか起こりやすい。SCSI機器の接続状況は、フリーウェアの 「SCSI Probe」で調べるのが簡単だ。それぞれのSCSI機器に設定したlD番号の通りに機 器が並んでいるかを確認する。ダメなら、SCSIケーブルやターミネーターの接続方法を 見直す。SCSIケーブルの特性が悪いことも考えられるので、ハイインピーダンスケーブ ルやアクティブターミネーターを利用して安定させる。なお、外付けのSCSI機器を外し て内部ハードディスクやCD-ROMが正常に動くなら、SCSI接続かSCSI機器が原因だと 判断できるので、試してみる価値がある。

ハードディスクのドライバーを更新

ハードディスクの初期化ソフトを用いて、ドライバーを更新する。サードパーティー 製のハードディスクなら、それに付属してきた初期化ソフトを用いる。マウントしない だけなら、これで直ることもある。

ハードディスク上のディレクトリー検査と修復

システムエラーやフリーズが発生すると、ハードディスク上のデータ管理部分の一部 が壊れることもある。重要な部分が壊れた場合は、それが新たなエラーの原因になる。 ディスクユーティリティーの「Norton Uti1ities」や「MacTools Pro」を用いて、ハードディスク全体の整合性を検査して修復する。最悪の場合は、ハードディスクを初期化するし かない。

ハードディスクの初期化

ハードディスク上の管理部分が壊れると、ハードディスクを初期化するしかない。初期 化するとファイルが全部消えるので、大切なファイルは別の正常なディスクにバックアッ プする。また、起動に使っているディスクは初期化できないので、別なディスク(CD- ROMやフロッピーも可)から起動して、初期化を行う。

●マックを安定させる基本ルール

トラブルが発生してから対処を考えるよりも、トラブルが発生しにくいように使うの が賢い。そのための基本ルールを紹介する。

使っていないシステム機能拡張はできるだけ外す

システムエラーの原因のうち、一番多いのがシステム機能拡張のコンフリクトだ。使っ ていない機能拡張をいくつか外すだけでも、システム全体での安定性の向上には大きな 効果がある。漢字Talk7.5なら、コントロールパネルの「機能拡張マネージャ」で簡単に 外せる。

ギリギリの空きメモリーで使わない

ハードディスクやRAMの容量がギリギリだと、システムエラーか発生しやすい。RAM の空きか少なくなったら、アプリケーションのどれかを終了する。ハードディスクも、空 きが少なくなったらファイルを削除する。

漢字Talkやアプリケーションのアップデートは必ず実施する

漢字Talkや各種アプリケーションでは、細かなバグを解消したアップデート版を出荷 している。それらのアップデートを入手して、バグの少い環境で使う。

ソフトはマイナーバージョンアップ後に使い始める

大きなバージョンアップ(漢字Talk7.1から7.5など)の直後や新しく登場したソフト は、できるだけ使わない。最低でも0.0.1だけマイナーバージョンアップしてから、使い 始める。

新機種が出ても、すぐには購入しない

新しく登場したマシンは、未対応のソフトがあり、トラブルを起こす可能性が高い。ま た、ハード上の問題や漢字Talkのバグもある。それらの解決が確認できてから、マシン を購入する。

試用版のソフトは別のシステム上で動かす

OpenDocやQuickDraw 3Dなどのちょっと触ってみたいソフトは、普段使っている漢字 Talk上では使わない。システムの一部を壊す可能性があるからだ。別なディスクに漢字 Talkをインストールして、そちらで動かす。ハードディスクが1台しかない場合は、パー ティションを2つ作り、両方に漢字Talkをインストールする。この場合はコントロール パネルの「起動ディスク」で切り換えられないので、フリーウェアの「System Picker」を用いて、起動パーティションを切り換える。

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