3D印刷サービスのポイント

IGAS2018のセルカム社(大阪市)ブースに展示された大型造形向け3Dプリンター Massvit 1800は、筐体の大きさと出力した3D印刷物の大きさの両方で来場者の注目を集めました。Massivit 1800は、最大1170(幅)x 1450(奥行)x 1800mm(高さ)の大型3D印刷物を毎時35cmという速さで製作でき、また2種類の異なる3D印刷物を同時出力することも可能な3D印刷機です。

ところで、3D印刷サービスは3Dプリンターを買えばすぐに提供できる訳ではありません。通常の印刷物と同じように3D印刷用データの作成や後加工も必要になります。

 

 
 

 
 
サイン&ディスプレイショウ2018(8月30日〜9月1日、東京ビッグサイト)のミマキブースでは、UV硬化インクジェット方式フルカラー3Dプリンター 3DUJ-553 のサンプルとあわせて、「3DCGソフトウェア」「360°スキャナ」「ハンドスキャナ」「ドローンなどによる測量」など、各サンプルのデータ作成方法も展示していました。

また、後加工の例として「研磨」を紹介していました。3D印刷した研磨前・研磨後の「玉」を並べて展示することで、後加工でさらに価値を高められる可能性を示しました。先に紹介したMassivit 1800 も出力物は白などの単色で、実際に使用する際には着色することが必要になる場合も多くあります。

Massivit 1800やミマキ3DUJ-553といった3Dプリンターが出てきたことで、3D印刷サービスの可能性はさらに広がっています。3D印刷サービスを企画・提供する際には、あなたの会社の特徴を活かせる3Dプリンターを選ぶことに加えてデータ作成や後加工にもしっかり目を配って、競争力を高める工夫を凝らしましょう!

 
ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
ブログへのリンク:Brighter Later Blog