謄写印刷器材店のPR誌から覗いた戦前・戦後史

昭和9年 (1934年)

昭和9年はNo.4〜No.9の6冊が出ました。新年号の巻頭には、皇太子明仁親王(今上天皇)の誕生を祝う言葉が置かれています。

新年号の店員名簿などから当時の昭和堂の様子がわかりますが、半数は契約社員というべき人たちです。文学青年的あるいは職人的気質の強い筆耕技術者の実態が、幅の回想記でご覧いただけます。 また、新年号に載った店員の後記でもこの業の一端がうかがえます。

この年は、編集長格の竹内氏に代わって、ほとんどの号を千田規之氏が編集しました。この間の事情も幅の回想記にあります。千田氏はこの年、兄北川冬彦の詩集『氷』を謄写印刷で作成し、仕上がりの美しさが出版界の話題となりました(写真は当時の北川、千田(後)兄弟)
第T部 戦前編
昭和 8年(1933)
昭和 9年(1934)
昭和10年(1935)
昭和11年(1936)
昭和12年(1937)

第U部 戦後編
昭和23年〜36年

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■この年
10月、中国紅軍、長征を開始
11月、南満州鉄道 (満鉄)、大連-新京間で特急「あじあ」号の運転を開始
11月、ベーブ・ルースを主将とするアメリカ野球団が来日
、東北地方、大凶作