モノクロデジタル機の最新動向@ショーワ新春フェア2018

2018年2月15日・16日の2日間、ショーワ本社(東京・千代田区)においてショーワ新春フェアが開催されました。
このフェアの目玉は、以下の最新モノクロデジタル印刷機のそろい踏みでした:

B9136-Light-Publisher富士ゼロックス B9136 Light Publisher(2018年2月9日発売)

AccurioPress-6136コニカミノルタ AccurioPress 6136(2018年2月15日発売)

Oce-varioPRINT-140Oce varioPRINT 140(2017年9月発売)

これら3機種のうち、富士ゼロックス B9136 Light Publisherは(前週に開催された)page2018にも展示されていませんでした。ショーワのスタッフによれば、(富士ゼロックスのショールーム以外では)ショーワ会がこの機種の日本初披露でした。

これらの最新機種では、「ワークフロー連携」「JDFによる後加工連携」「表裏見当調整・濃度管理の自動化」「FMスクリーンの搭載」など通じて、生産性と印刷品質が向上されています。

例えば、富士ゼロックスは、B9136 Light PublisherにFreeFlow CoreとUltimate Binderyを組み合わせることで、プリプレス工程から後加工までの業務効率を改善できます。

また、コニカミノルタはAccurioPro Connect・AccurioPro Conductor、キヤノンはProduction Print Flow Manager(PPFM)といったワークフローシステムとモノクロデジタル機を連携させることで、生産性向上を実現しています。

コニカミノルタ AccurioPress 6136では、モノクロ機で初めて「インテリジェントクオリティオプティマイザー」のオプション接続が可能となりました。これは、出力調整の自動化により稼働率向上と印刷物の高品質化を両立する機能で、カラー機にも搭載されています。

富士ゼロックス B9136 Light Publisherとコニカミノルタ AccurioPress 6136には、モアレの発生を抑えるFMスクリーンが搭載されています。こうした機能を使うことで、文字ものに加えて、イラストや写真を使った仕事にも対応しやすくなります。

このように、モノクロデジタル機はモノクロの仕事が多い印刷会社が導入・活用し易いように進化しています。もちろん、既存の仕事をデジタル機でそのまま置き換えるのが難しいことは十分に承知しています。ただ、人手不足などの課題解決やBCP(事業継続計画)の観点から、モノクロデジタル機の導入・活用を検討してはいかがでしょうか。

ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
ブログへのリンク:Brighter Later Blog