大手印刷通販サービスの事業展開パターン比較

主な印刷通販サービスの累積会員数(各社の発表ベース)をブライター・レイターで調べたところ、最も多かったのはラクスルで300万人(2025年2月時点)、次いでプリントパック 235万人(採用活動用ページに記載)でした。他にグラフィックも100万人以上の累積会員数となっていて、プリントネットWAVEは約25万人でした。

累積会員数上位2社の事業展開を比較すると、大きく異なっていることが分かります。ラクスルは、「印刷(EC)依存」からの脱却を目指して、ノベルティや段ボール・梱包材、アパレル・ユニフォーム、ハンコといった「カスタマイズEC」、また店舗用品・包装資材など「ノンカスタマイズ」と商材を広げています。さらには、「End-to-Endで中小企業の課題を解決」することを目指して、マーケティングやファイナンスといったサービスの拡充も進めています。

これに対してプリントパックは、「安い」「早い」「簡単・安心」といった強みを活かしながら商材をどんどん増やす、いわゆる「印刷通販」に集中しています。売上もどんどん伸ばしていて、2024年度には422億となっています。

印刷以外にサービスを広げるラクスルと、印刷に集中するプリントパック。印刷通販サービスの大手2社は、大きく異なる方向性で事業を展開しています。皆さんは、どちらのパターンでの売上・利益増大を目指されていますでしょうか。この2社の事業展開パターンも参考にしながら、さらなる成長を目指しましょう!

 

 

ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
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