最近、「C2Cイベント」が大きな盛り上がりを見せています。C2Cは「Consumer to Consumer(個人間取引)」の略で、C2Cイベントは「出店者も来場者も個人(アマチュア)が主体のイベント」のこと。有名なものにコミケ(コミックマーケット)などがありますが、マンガやアニメ以外にも様々な分野のC2Cイベントが開催されています。
2025年11月23日(日)に東京ビッグサイトで開催された「文学フリマ東京 41」もC2Cイベントのひとつです。「作り手が『自らが《文学》と信じるもの』を自らの手で販売する、文学作品展示即売会」で、41回目となる今回の「文学フリマ東京」は、東京ビッグサイト南展示棟の4つホール全てを使った大規模なものでした。

入場料が前売1,000円、当日現地窓口だと1,500円と有料のイベントですが、来場者数は18,971人(一般来場者と出店者の合計)とたくさんの方が参加。2年前(37回, 12,890人)と比べて1.5倍と大幅に増えています。体感的にもとても混雑していた印象で、毎回出店している知人も「回を重ねるごとにどんどん混雑がひどくなる」と言っていました。


出店者は個人やサークルなどアマチュアの方が中心ですが、中には出版社さんや書店さん、(私の中では)有名なプロの作家さんなどもいらっしゃいました。販売されていたものも、「自らが《文学》と信じるもの」というコンセプトに相応しく様々でした。
メインは書籍や冊子でしたが、中には俳句や短歌、詩などを写真と一緒に印刷したカードや、作品を朗読した音声を録音した音源、短歌がプリントされた(実際に肌に貼ることができる)タトゥーシールなどもありました。会場では、文学のマルチメディア化・多メディア化が進んでいることを実感できました。
文学フリマは東京だけでなく、札幌、岩手、京都、大阪、香川、広島、福岡など全国各地で開催されているイベントであることもユニークです。印刷会社は、こうしたイベントに出店者支援サービスの提供という形でも参加できますし、出店して一緒に盛り上がることもできます。もちろん、独自に文学作品展示即売会を企画・開催することもできます。
新しいビジネス機会を探している皆さん、「C2C x 文学」も大きな可能性がある分野です。ぜひ、C2C市場の開拓も進めることで、2026年も更なる売上・利益増大を目指しましょう!
ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
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