virtual.drupa 直前情報!

 新型コロナ感染症拡大により、世界最大の印刷機材展drupaは「virtual.drupa(バーチャルdrupa)」としてオンラインで開催されることになりました(会期:2021年4月20日(火)〜4月23日(金))。最新の印刷機材・資材を実際に見たり触ったりできないのは残念ですが、その代わり日本に居ながらdrupaに参加できるようになります。

 virtual.drupaの出展企業数は196社(32カ国、4月8日時点)。その中には、富士フイルムや小森コーポレーション、ハイデルベルグ、コニカミノルタ、ランダ、HP、コダック、ミマキ、BOBST、ミューラー・マルティニなどが含まれます。

 一方、リコー、キヤノン、SCREEN、ミヤコシ、RMGT、Agfa、ホリゾン、デュプロ、フンケラー、Scodixなどは参加していません。なお、前回(2016年)の出展企業数は1,828社(54カ国)でしたので、今回は約10分の1となっています。

 
Roland
Roland
 
 主催者によれば virtual.drupaには3本の柱があり、展示会(Exhibition Space)はその1本目です。2本目の柱は『セミナー(Conference Area)』。今回のdrupaでは、「人工知能(Artificial Intelligence)」「サーキュラーエコノミー(循環型経済, Circular Economy)」「コネクテッド・コンシューマー(Connected Consumer)」「プラットフォーム経済(Platform Economy)」の4つのトピックについて、会期中(4日間)に157のセミナーが開催されます。

 セミナーの開催時間は、ドイツ時間の午前8時〜午後6時です。日本時間では午後3時〜午前1時なので、営業時間外になってしまいますが、個人であるいは同僚と興味のあるセミナーに参加することもできます。157のセッションは英語開催155・ドイツ語開催2となっていますが、英語が得意ではない方もTRASCのような翻訳機能付き文字起こしWebサービスなどを活用することで、海外印刷市場の最新情報を収集できると思います。

 3本目の柱は『ネットワーキング・プラザ(Networking Plaza)』です。これは、登録した情報をもとに興味のありそうな人をリコメンデーション(推薦)してくれるマッチングサービスです。すでにこのサービスは始まっていて、推薦された人とチャットを通じて情報交換できます。会期中には、バーチャル会議室で本格的な打ち合わせができるようになります。

 ネットワーキング・プラザでは「DeepL翻訳(無料版)」が使え、英語やドイツ語が得意でなくても情報交換や商談ができるようになっています。海外製品の導入をお考えの方はもちろん、海外市場の最新情報を入手したい方も、ネットワーキング・プラザを活用するのは良いかもしれません。

 コロナ禍で大きく変化した印刷市場のこれからを想像するためには、drupaでの情報収集は有効です。また、この機会に自分・自社に合った翻訳ツールを見つけて、今後継続的に海外の情報を収集できるようにするのも良さそうです。

 ぜひ、virtual.drupaを有効に活用して、コロナにマケズ、売上・利益を伸ばすヒントを見つけましょう!
 
 
ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
ブログへのリンク:Brighter Later Blog