インクジェットで「紙以外」に印刷する

2020年2月13日・2月14日の2日間、ショーワ本社1階ショールーム・4階特設会場で「ショーワ新春フェア2020」が開催されました。

会場には最新のトナー機や後加工機、セキュリティソリューションなどが展示されていましたが、その中に「紙以外」に印刷できるインクおよびインクジェットカートリッジも紹介されていました。これはコート紙や合成紙、ダンボールだけでなく、PETやPP、ナイロン、スチール、アルミニウム、木材、ガラスなどにも印刷できるものです。

このインクの特徴のひとつに「速乾性」があります。溶剤インクなのですが、印刷後3秒程度で乾燥します(超速乾性インクは1秒程度)。その際、乾燥機は不要です。印刷後10秒くらい経ったサンプルを爪で引っかいてみたのですが、印刷部分は消えませんでした。

インクジェットカートリッジの最大解像度は600 x 600dpiで、インクの濃度も高いことから、小さな文字やQRコードなども鮮明に印刷できます。最大印刷速度は120m/分(この時の解像度は300 x 300dpi)。この「生産性の高さ」も魅力のひとつです。

カートリッジ1本の印刷幅は12.7mm(1/2インチ)ですが、複数本連結させることで印刷幅を広げることもできます。会場に展示してあったアドレスプリンターは、カートリッジを4本連結して約5cm(2インチ)幅で印刷できるようになっていました。

会場のデモで使われたインクはブラックだけでしたが、CMYのインクもあるのでフルカラー印刷も可能です。また、紫外線を当てると光って見えるインビジブルインクといった機能性インクも用意されています。

このインクジェットカートリッジは小さく軽量のため、既存の生産ラインに後付けすることができます。また、搬送機やバリアブルデータ生成システム、検査機などと組み合わせて、独自のインクジェット生産システムを構築することもできます。

 

 

さて、あなたの会社では、このインクおよびインクジェットカートリッジを使ってどんな印刷サービスを提供しますか?その際、どんなシステムを構築しますか?ぜひ一度、インクジェットで「紙以外」に印刷するサービスの可能性を考えてみましょう!魅力的なビジネスチャンスが見つかるかもしれませんよ。

 
 
ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
ブログへのリンク:Brighter Later Blog