無線綴じ製本システムの最新動向 〜 Horizon Smart Factory 2021より〜

 2021年10月18日〜22日の5日間、ホリゾンは「つながるFactory Automation」をテーマに展示会 Horizon Smart Factory 2021 を開催しました。

 この展示会は、パートナー企業各社と連携するポストプレス視点のワークフローをホリゾンホリゾン本社びわこ工場構内に実際に構築し、体感できるものとなっていました。また、オンラインでデモやセミナーが配信され、会場に行かなくても自動化・無人化が進むポストプレスの最新動向を把握することができました(筆者もオンラインでの取材でした)。

 例えば、多品種小ロットやバリアブル(可変)向け無線綴じ製本システムでは、「表紙と本身が違う」という事故をなくすため、表紙と本文をほぼ同時に印刷、さらにバーコードでマッチングさせる仕組みが紹介されました。しかも、リコーでは本身が印刷されると自動的に表紙が印刷されるデモ、SCREEN GAでは表紙の印刷後に本身が印刷されるデモが行われました。

 出荷作業の無人化・自動化も進んでいます。SCREEN GAでは、三方断裁された書籍を出荷先ごとに異なるコンテナに収納するデモが行われました。また、ロボットなどを活用した無人化・自動化の取り組みも紹介されました。RMGTはAGV(無人搬送車)が印刷物を製本機まで搬送するデモ、理想科学工業はロボットアームがブックブロックを製本機に投入するデモを行いました。

 

 

 

 
 会場では、タブレットを活用して離れた場所から作業状況を把握したり、作業指示を出したりできる仕組みなども紹介されました。来年11月には、国際印刷機材展 IGAS 2022 が東京ビッグサイトで開催されます。IGAS会場では、さらに進化したポストプレスのワークフローを実際に体験できることでしょう。こうした仕組みをフル活用して売上・利益を伸ばす方法を検討しながら、IGAS2022を楽しみに待ちましょう!

 
ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
ブログへのリンク:Brighter Later Blog