OGBS展レビュー(2). . . ロータリーUVプリンター、グッズ製作・梱包自動機

前回の記事では、OGBS2025展で注目が大きかった機材・サービスのうち、Direct to Film(DTF)についてご紹介しました。今回は「ロータリーUVプリンター」「グッズ製作・梱包自動機」をご紹介します。なお、OGBS展は、加工ビジネス全般とSPグッズを融合した多角的ビジネスを提案する展示会です(会期:2025年9月30日・10月1日の2日間、会場:東京・池袋 サンシャインシティ文化会館)。

 

2)ロータリーUVプリンター

ボトルやタンブラー、缶といった円筒形・円錐台のモノに360度フルカラーで印刷できるロータリーUVプリンターも、来場者から大きな注目を集めていました。セルカム(大阪府大阪市)社ブースでは、INKCUPS Helix+ の展示・デモが行われていました。この機材は、直径 51〜115mm・長さ 51〜300mmのタンブラーなどにプリントできるもので、最大解像度は1200dpi、色数は7色(CMYK・白・白・ニス)となっています。

 

 

イメージ・マジック社(東京都文京区)ブースでも、同社が販売しているロータリーUVプリンターの実機が展示され、デモが行われていました。同社は、このUVプリンターで印刷した製品を同社のECサイト「オリジナルプリント.jp」でも販売しています。また、生活雑貨の専門店 ロフトとコラボレーションしたオリジナルプリントショップ「ロフプリ」では、銀座ロフトや渋谷ロフトの店頭で購入したタンブラーなどに360度全面フルカラー印刷するサービスも提供しています。

 

 

3)グッズ製作・梱包自動機

インバウンドや推し活などの盛り上がりを受けて、グッズ市場も順調に成長しています。一方、グッズの制作や梱包は手作業で行われる工程も多いため、人手不足で参入を思い止まっている印刷会社も少ないかと思われます。

 

今回のOGBSでは、シンクイノベーション(愛知県名古屋市)が以下のようなグッズ製作・梱包を自動化する機材を紹介していました:

 

  • 缶バッジ自動機
  • ナスカン自動機
  • OPP梱包機:
  • ラベル貼り付け機
  • Tシャツ畳機

 

例えば、缶バッジ自動機はA4サイズの印刷した用紙と透明なフィルムを設置すると、自動でそれらをガルバノレーザーで切り抜き、切り抜かれたものを使ってロボットアームで缶バッジを製作する機材です。会場では、57mmサイズの缶バッジを約10秒で1個生産するデモを行なっていました。同社によれば、治具を変えることで他サイズの缶バッジを自動で生産することもできます。

 

 

 

OGBS展会場には、魅力的な商材をつくるためのたくさんの機材・資材やグッズの製作や梱包を自動化・省力化するための機材などが提案されていました。ぜひ、こうした機材なども活用して、売上・利益をさらに増大させましょう!

 

 

ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
ブログへのリンク:Brighter Later Blog