先日、印刷物発注者のAさんから、こんなお話をお伺いしました。
それは、Aさんがある印刷会社が主催するイベントに参加したときのこと。「トキ消費の創出」に力を入れている印刷会社が自社サービスを紹介するイベントということで、とても期待して会場に行かれたそうです。トキ消費というのは、この概念を提唱した博報堂生活総合研究所によれば、「その時・その場でしか味わえない盛り上がりを楽しむ消費」のことだからです。
Aさんが受付を済ませて会場を回ろうとしたとき、「会場をご案内する担当営業を呼びますので、少々お待ちいただけますか?」と受付の方から言われました。
実は、Aさんが以前懇意にされていた営業の方は既に退社されていて、現在は特に担当の方はいらっしゃらない状態です。にも関わらず、メールでイベントに招待していただいたので、Aさんも「これは参加しないと!」と考えて申し込まれました。
とてもしっかりされた印刷会社なので、今回代わりの営業をご紹介いただけるのでは、という期待も少しはあったそうです。しかし、5分以上待ってもどなたもいらっしゃいません。そこで「1人で会場を回っても良いですか?」と受付で確認したところ、再度呼び出していただき、さらに数分後にやっと営業の方がいらっしゃったそうです。
Aさんがその方に状況を確認したところ、「これまでにメールアドレスを取得した方々全員に一斉で案内のメールを送っていたこと」「(人手不足ということもあって)担当営業が付いていない人の訪問はあまり歓迎していないこと」などが分かり、だんだんテンションが下がっていったそうです・・・ちなみに、この印刷会社はBPOが主力サービスのひとつで、顧客や会員などのデータ収集・メンテナンスは得意とするサービスだったりします。

Aさんにとってこのイベントは、残念ながら良いトキ消費ではありませんでした。一方で、筆者にとっては、イベント主催者と来場者の「期待値のミスマッチを避ける」方法について、改めて考える良い機会でした。
ミスマッチを避ける方法には、例えば、「ご来場者の期待値を事前に把握・調整すること」が挙げられます。また、「主催者の目的・期待に沿う相手だけにお声がけをすること」もあります。特に、ご招待者限定の非公開イベントでは、この方法は効果的です。いずれにしても、「期待値のミスマッチを避ける」のは、主催者側に求められる取り組みです。

自社でイベントを開催したり、お客様のイベント開催を支援されている印刷会社もたくさんいらっしゃるかと思います。その際は、主催者と来場者の「期待値のミスマッチ」を避けること・最小限に抑えることで、イベントの効果成果をより大きなものにしましょう。そして、さらなる成長を実現しましょう!
注)イラストは生成AI(Google Gemini)で作成
ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
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