コニカミノルタ デジタル紙器・ラベルソリューションセミナー報告(おまけ編)

これまでの前編後編に引き続き、今回は「おまけ編」としてコニカミノルタ「デジタル紙器・ラベル印刷ソリューションセミナー 〜デジタルが広げる紙器・ラベル印刷の可能性〜」(開催:8月8日・9日)で行われた2つの講演をご紹介します。

1つ目は、キーポイントインテリジェンス アジア・パシフィックリサーチ アソシエイト・ディレクター 後田雅人氏による「ワールドワイドデジタル紙器・ラベル印刷市場トレンド」という講演です。後田氏によれば、デジタルパッケージングは既存設備と比較した場合にコストや生産性など叶わない部分もありますが、それ以上にマスカスタマイゼーションや可変印刷に対応できることやサステナビリティが高い点などが評価されて、市場として伸びています。

 
Roland
 

2つ目の講演は、森永製菓 新領域創造事業部 マネージャー 渡辺啓太氏による「お菓子メーカーが取り組む新領域事業創造とは 〜新領域事業創造に伴うパッケージの価値〜」です。渡辺氏によれば、デジタル印刷が得意とする小ロット対応は今後益々進行すると考えられます。これは、お客様は普段はお金を使いませんが、価値の高い商品、例えば限定商品(地域限定・EC限定・期間限定など)にはお金を払うからです。また、デジタル印刷には事業主にとっては低リスクで挑戦できるというメリットもあります。

当日、森永製菓のデジタル印刷を活用した新規事業「おかしプリント」でつくられた「デジタル印刷ハイチュウ」が配布されました。おかしプリントは、オリジナルデザインのハイチュウを小ロット(50本〜)・短納期(最短1週間)でつくれるサービスです。今回配布された「デジタル印刷ハイチュウ」のパッケージは、コニカミノルタのB2サイズ枚葉UVインクジェット機 AccurioJet KM-1で印刷されていました。

 
Roland
 

2つの講演からも明らかになったように、デジタル紙器やデジタルラベルの仕事では、販売促進やファンづくりなど「マーケティング」の側面も重要になります。マーケティングは、多くの商業印刷会社が知見を活かせる領域でもあります。商業印刷会社の皆さんも市場が立ち上がりつつあるこのタイミングに、デジタル紙器・ラベル市場に参入しましょう!
 

ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
ブログへのリンク:Brighter Later Blog