AIは「実務への実装」段階に 〜 AI博覧会 Summer 2026 レビュー

2026年8月26日・27日の2日間、AI導入を加速させるためのイベント AI博覧会 Summer 2026 が開催されました(会場:新宿住友ビル 三角広場(東京都新宿区)、主催:アイスマイリー社)。



会場では、フィジカルAI・ロボットや国産LLMをはじめ、AIエージェント、生成AIなど幅広い最新AIが紹介されました。出展者数は80社、約40講演のカンファレンスが実施され、来場者数は2日間で合計8,739名(1日目4,245名、2日目4,494名)でした。



主催者によれば、AIは「情報収集」から「実務への実装」へと本格的に移行しています。会場で紹介されていた製品・サービスを見て、筆者もそのトレンドを感じました。

例えば、「製造・現場(工場・物流・検査)」分野向けAI製品・サービスとして、8件(5社)が展示されていました。それらは、需要予測(2件)、外観検査・異常検知(2行)、設備の保全、配送ルートの最適化、生産管理の基幹システムなどでした。また、AIが分類した上位5分野の製品・サービス件数は以下になります:

  1. 情報システム・DX推進 33件(30社)
  2. 人事・人材育成 16件(16社)
  3. 全社共通 14件(13社)
  4. 営業 12件(11社)
  5. 製造・現場(工場・物流・検査) 8件(5社)

注)イベントのWebサイトに掲載されている出展社情報を、ブライター・レイターがAIを使って収集分析した結果。同じ製品・サービスが複数分野に含まれているケースもあります。

1. 情報システム・DX推進 33件(30社):

「情報システム・DX推進」分野では、「オーダーメイドでAIを作ります」という受託開発やコンサルティングの会社が中心でした(19件)。受託開発以外では、社内データを集めて整えるデータ基盤や、システム開発部門向けの道具などが目立ちました。

2. 人事・人材育成 16件(16社):

この分野の製品・サービスは、ほとんどが「AI研修」。16件のうち10件が社員向けの生成AI研修・リスキリングでした。一方、採用(面接支援AI、エンジニア・AI人材の紹介)が3件、人事管理のシステムが3件と、人事の仕事そのものを助ける製品はまだ少数です。

3. 全社共通 14件(13社):

この分野でいちばん多かったのは、社内のマニュアル・規程・過去資料をAIに聞いて探せる「社内検索(RAG)」で5件。他には、会議の議事録作成(2件)、紙やPDFを読み取るAI-OCR(2件)、誰でもAIエージェントを作れる基盤(2件)、RPA・マニュアル作成などが提案されていました。部署を問わず「探す・書く・まとめる」手間を減らすものが中心です。

4. 営業 12件(11社):

商談の記録や顧客管理(SFA/CRM、名刺管理)が中心で4件でした。他には、新規開拓の代行(2件)、受注メール・受注事務の自動化(2件)、AIロープレなど売れる営業のやり方を再現するもの(2件)なども。「営業を属人化させない」を売り文句にする会社が多く見られました。

このように、製造・現場を含む様々な分野に向けたAI製品・サービスが開発提供されています。気になる製品・サービスがありましたら、検討するのも良いかと思います。

あるいは、自分たちで勉強しながら、AIエージェントなども活用してオリジナルAI製品・サービスを開発するのもオススメです。始まったばかりの新しい分野なので、IT企業がつくったものよりも使い勝手の良い製品・サービスを自分たちで開発することも十分可能だと、筆者は考えます。

ぜひ、AI製品・サービスも活用しながら、さらなる成長を実現しましょう!



ブライター・レイター 山下 潤一郎 様
ブログへのリンク:Brighter Later Blog